知識の基盤とするのに良い技術書
目次
記事の主旨
Webエンジニアをやっていると、一つの言語でプログラムを書いていれば終わりではなくて、関連する諸分野に通じてくる必要が出てきます。それは業務都合だったり、自分の興味が広がったりだったり。あと転職とか部署変わったとか。一緒に開発するメンバー間でも知識がバラバラだったり。そうした時に、目線を揃えられる本や記事があるといいなと思うことがあります。
自分の備忘録的にそういった本を上げておこうと思います。あんまり何冊も読むのも大変なので分野ごとに一冊か二冊くらいの感じで。今後も良書を見つけた時に随時更新したいです。
コーディング全般
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)
- 作者:Dustin Boswell,Trevor Foucher
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ベタ中のベタですね。とりあえず読んどきましょう。
Webエンジニアリング
やっぱり基礎なので。バックエンドしかやらん人でもHTMLの基礎は知ってた方がいいですし、逆も然りですね。これ読めばいきなり設計できるかというとそんなことはない気はしますが、最低限ここの内容を抑えていると話が早いかと。
ただ、すでに10年前の本なんですよね。記述が古びているところもあるので、その点注意が必要です。
REST API
バックエンド側でAPIを作成する人にはオプションでこちらを。RESTfulなAPIをどう設計するかの指針になってくれます。HTTPに話が絞られているので、gRPCなどHTTPではないプロトコルも採用ケースが増えてきているので、別の指針も必要になりそうです。
機械学習を使ったサービス運用
実験的に何かをするのではなく、機械学習をベースにしたAPIなりなんなりのシステム運用をする場合ですね。Kaggleやろうとか、画像分類して遊ぼうではなく、業務で触る人向け。かつR&Dだけじゃなく、自分でいうとレコメンドのような作ってずっと運用していく立場の人向け。システム設計のパターンから評価の仕方、網羅的に書いてあって最初の一冊にも良いかと思います。機械学習のアルゴリズムや理論的なところは別の本に求めましょう。
Kubernetes
Kubernetesはトピックにしておいた方がいい程度には複雑なので、あげておきます。Dockerは前提。
英語が問題ない人は、公式ドキュメントでも十分です。自信がない人はこの本を横に置いておくと楽になるでしょう。Kubernetesって何なの、という点についてはあまり応えてくれないので、入門的な解説記事などを探していただくとスムーズかと思います。
運用監視
前に紹介記事書いたのでそっちをご覧ください。監視設計する上では読んだ方がいいです。
スクラム開発
スクラムは大前提としてアジャイルの一手法です。スクラム関連書籍も良いのですが、まずはアジャイルをしっかり抑えるのが開発を効率よく進めるには重要です。
合わせてアジャイルソフトウェア開発宣言も読むようにしましょう。
レトロスペクティブ
アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き
- 作者:EstherDerby,DianaLarsen
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2017/07/15
- メディア: Kindle版
スプリントを正しく振り返ることは存外に難しいです。その意義をしっかり説明してくれ、何より豊富なアクティビティで現在の課題に立ち向かわせてくれる本です。レトロスペクティブ準備に混乱している駆け出しスクラムマスターにはおすすめ。
コーチング・チーミング
前半であるべきチームの形とそこへの向かい方を提示してくれます。チームの状況とそこでの振る舞い方、またメンバーも含めたマインドセットも提示されているので、リーダーに限らず、メンバーが読んでも自分の働き方を鑑みることができます。後半はリーダーたちのエッセイになっていて、自分なりの悩みを解消する助けになってくれます。